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うちの定春くん
久しぶりに定春ネタで
先日インスタグラムにて、定春が我が家に来た経緯を
定春の語りで投稿致しました。
インスタをご覧になれない方、また、サファリで開くのも面倒かと思いますので、
こちらにインスタからコピーで引っ張ってきました。
フォロワー様から「泣ける」と言わしめた定春物語。
動物を飼おうと思っている方や、今現在、ペットを飼っている方にも
ぜひご一読頂ければと存じます。
僕は定春。
この家の子になってもうすぐ6年。
前は西川口ってところのキャバ嬢の家の子だった。
名前もね、「ミルク」って名前だった。
キャバ嬢の前にも他の家の子だったこともあるから、他の名前もあったかも。
もう忘れちゃったけどね。
キャバ嬢が、もう僕のこといらない。
誰か引き取ってくれなかったら4階の窓から投げ捨てるか保健所に連れてくって。
ちょっとした「ツテ」で、動物レスキューの人がとりあえず僕を引き取ってくれた。
でもそこんちには、犬が3〜4匹と猫もいた。
僕は2日間、飲まず食わずで冷蔵庫と壁の隙間に隠れてた。
相談を受けて改めて僕を引き受けてくれたのが、今のホシノさんちだった。
ホシノさんちに連れてこられたら、そこには「ミリ」って名前の大先輩おじいちゃん猫がいた。
ミリ先輩は僕をどうするでもなかったけど、僕はミリ先輩の匂いがいっぱいついてる家が落ち着かなくて、そこら中にオシッコした。
去勢って言うの?まだしてなかった僕は、マーキングしまくった。
お母さんとミリ先輩がいつも腰掛けるソファ。
お母さんが仕事から帰るとマッサージしていたフットマッサージャー。
壁にも柱にも。
人間にもミリ先輩にも威嚇しまくった。
だって僕はよそ者だから。ビビリだから。
ある日、ミリ先輩がいつも日向ぼっこする真緒ちゃんのベッドに、僕はオシッコとウンチをした。
その時、初めてミリ先輩が怒った。
尻尾をタヌキのように膨らませて唸り声を上げた。
びっくりしたお母さんが泣きながら止めに入った。
「ミリが怒るなんて、15年間で初めて…」
そうして僕は去勢手術を受けることになった。
でも手術しても、初めての病院で興奮した僕は大人しくなるどころか、更に凶暴になった。
家の人に噛み付いて大怪我をさせた。
ミリ先輩にも人間にももっと威嚇した。
病院の先生に相談して、僕はケージに隔離されることになった。
毎夜、深夜になると鳴き叫んだ。
お母さんはご近所迷惑になってないかと、深夜ベランダに出て僕の鳴き声を確かめたりしていた。
あの頃お母さんは毎日寝不足だった。
それから2年とちょっとして、ミリ先輩が虹の向こうに渡った。
その日から100日が過ぎた時、ケージの扉が開けっ放しになった。
去勢をしても、マーキングがちゃんと直らなかった僕は、時々オシッコ・テロで大好きな真緒ちゃんの部屋を追い出されたりもするけど…
みんなが僕のこと毎日
「大好き」「可愛い」って言ってくれるんだ。
ここが僕の最後のおうち。
ずっとのおうちだよ。
みんなにも、ずっとのおうちが見つかるといいね。