縮毛矯正のご予約の際に
「リタッチで」
と仰るお客様が多々いらっしゃいます。
縮毛矯正は基本、根元の伸びたご自身の癖毛の部分だけをかけるため
「リタッチなのになぜ全体料金なの?」
ということです。
それについてお答えしたいと思います。
縮毛矯正を何度かかけている髪の注意点は
癖の「伸び」もさることながら、既にかけている部分へのダメージをどう対処するかが要です。
それには細心の注意を払い、保護剤が何種類も、大量に必要になってきます。
「だって、根元以外薬付けないんでしょ?だったら大丈夫じゃない?」
という声が聞こえてきそうですね(笑)
もちろん既ストレート部分には薬剤は付けません。
でも、縮毛矯正をかけてある部分と、地毛との境目がいちばん痛みやすい。
更に、1剤を一度流してまた乾かしてアイロン処理をしますが、
この「流し」の時間にも、既ストレート部分に微量の薬剤が付き、
髪のタンパク質が流出します。
これを防がないと、いわゆる「ビビリ毛」になったりと
常にダメージを抑える処理剤(トリートメント)が必要になります。
そしてこちらの処理剤のコストが、美容室側にはかなりの負担です。
美容室側にとっては、根元3センチのリタッチ毛より、
全体30センチの、処理剤がほとんど必要ない縮毛矯正の方が
簡単でコストもかからないということです。
このあたりでご理解いただけると幸いに存じます。