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人間も、動物も......その一
我が家の飼い猫シロコが、月曜日から入院しています。
以前から患っていた慢性腎不全ではなく、異物を飲み込んでしまったためです。
転居以来、この家が気に入ったようで、前の家にいたときより元気になり、
ストレスで異常に舐め壊していた皮膚も、だいぶ舐める行為をしなくなり、
順調に毛が元通りに戻りつつありました。
新居でのお気に入りの場所も決まり、シロコの為にも、引っ越しして良かったと思っていました。
ところが先週金曜日の晩、帰宅すると、シロコが娘の部屋で大量に嘔吐した後が............
嘔吐物を見ると、3センチ四方くらいの大きさの布片のようなものが、丸まって入ってました。
広げるとその布片は、ちょっと、伸縮します。
「そういえば、昨日の夜も少し吐いた時に、同じ物が混ざってたかも............」
よくよく思い出してみると、前日の夕飯にお刺身を調理した祭に、凄く欲しがっていたのです。
たぶんトレーとお刺身の間に敷いてある、抗菌シートを食べてしまったようです。
その晩シロコはお気に入りの場所から一歩も動かず、水すら飲まなくなってしまいました。
明けて土曜日は娘の運動会。
朝から動物病院に連れては行けず、夕方早めに店を上がらせてもらい、
いつも通っている草加の動物病院に向かいました。
駅の改札を抜けると、駅前広場で動物愛護団体が、子猫の里親募集をやっていました。
「シロちゃん、あなた11年前、ここにいたのよ」
シロコに話しかけながらちょっと覗くと、可愛い子猫が7~8匹はいたであろうか。
ここでシロコを譲ってもらった時は、慢性腎不全になって5日置きに病院通いすることも、
異物を飲み込んで、動かなくなることも、何も想像できなかったっけ.........
病院の診療時間ギリギリだったので、その場を足早に立ち去りました。
病院に着き事情を話すと、まずは触診とレントゲンです。
「異物があれば触診で痛がるはずだけど.........」と先生。とりあえず、痛がりはしなく.........
レントゲンの結果は何も写らない。
但し、「もっと高性能なレントゲンなら、ああいった薄い物でも写ると思うけど、
残念ながらうちにはその機械が無いので...。写ってなくても異物が残っている可能性は十分あります
」
そして、「もともと腎臓が悪いので、大量に吐いて体力が落ちて、食べたり飲んだりできなくなってますね。
点滴で元気になって、少し食事して、残った異物を吐き出してくれたら、一番理想的ですが...」
その日は点滴をして、月曜日まで様子を見ることになりました。
帰りの駅前広場では、もう、里親募集は終わっていて。
「みんな、飼い主さん見つかったかな。見つかるといいね。
でもシロちゃんはママの子になって、幸せかな?あんまり幸せじゃないかな?
ママはあんまりいい飼い主じゃなかったね、きっと.........」
キャリーケースの中のシロコに話し掛ける.........
シロコはただ私の顔を見つめている............
そして日曜日を挟み、月曜日になっても、シロコは水も飲まず、じっとお気に入りの場所から動きませんでした。
以前から患っていた慢性腎不全ではなく、異物を飲み込んでしまったためです。
転居以来、この家が気に入ったようで、前の家にいたときより元気になり、
ストレスで異常に舐め壊していた皮膚も、だいぶ舐める行為をしなくなり、
順調に毛が元通りに戻りつつありました。
新居でのお気に入りの場所も決まり、シロコの為にも、引っ越しして良かったと思っていました。
ところが先週金曜日の晩、帰宅すると、シロコが娘の部屋で大量に嘔吐した後が............
嘔吐物を見ると、3センチ四方くらいの大きさの布片のようなものが、丸まって入ってました。
広げるとその布片は、ちょっと、伸縮します。
「そういえば、昨日の夜も少し吐いた時に、同じ物が混ざってたかも............」
よくよく思い出してみると、前日の夕飯にお刺身を調理した祭に、凄く欲しがっていたのです。
たぶんトレーとお刺身の間に敷いてある、抗菌シートを食べてしまったようです。
その晩シロコはお気に入りの場所から一歩も動かず、水すら飲まなくなってしまいました。
明けて土曜日は娘の運動会。
朝から動物病院に連れては行けず、夕方早めに店を上がらせてもらい、
いつも通っている草加の動物病院に向かいました。
駅の改札を抜けると、駅前広場で動物愛護団体が、子猫の里親募集をやっていました。
「シロちゃん、あなた11年前、ここにいたのよ」
シロコに話しかけながらちょっと覗くと、可愛い子猫が7~8匹はいたであろうか。
ここでシロコを譲ってもらった時は、慢性腎不全になって5日置きに病院通いすることも、
異物を飲み込んで、動かなくなることも、何も想像できなかったっけ.........
病院の診療時間ギリギリだったので、その場を足早に立ち去りました。
病院に着き事情を話すと、まずは触診とレントゲンです。
「異物があれば触診で痛がるはずだけど.........」と先生。とりあえず、痛がりはしなく.........
レントゲンの結果は何も写らない。
但し、「もっと高性能なレントゲンなら、ああいった薄い物でも写ると思うけど、
残念ながらうちにはその機械が無いので...。写ってなくても異物が残っている可能性は十分あります
」
そして、「もともと腎臓が悪いので、大量に吐いて体力が落ちて、食べたり飲んだりできなくなってますね。
点滴で元気になって、少し食事して、残った異物を吐き出してくれたら、一番理想的ですが...」
その日は点滴をして、月曜日まで様子を見ることになりました。
帰りの駅前広場では、もう、里親募集は終わっていて。
「みんな、飼い主さん見つかったかな。見つかるといいね。
でもシロちゃんはママの子になって、幸せかな?あんまり幸せじゃないかな?
ママはあんまりいい飼い主じゃなかったね、きっと.........」
キャリーケースの中のシロコに話し掛ける.........
シロコはただ私の顔を見つめている............
そして日曜日を挟み、月曜日になっても、シロコは水も飲まず、じっとお気に入りの場所から動きませんでした。